あなたは苔についてどうのように知っていますでしょうか?
苔へ塀にあると、見た目が古めかしく見えてしまうので、嫌いという人もいるでしょうが、実はかなりの戦略家であります。逆にどこにもいるということは、どんなところでも生きていけるすごい存在なんです。今日はそんな苔のすごいところについて紹介します。
どこでもいる苔
公園の中ではもちろん、街の中を探せばいるいる苔。
戦略①他の植物いないニッチな場所へ
苔は先ほども言ったとおりどこにいます。苔は正直にいうと他の植物(たんぽぽなど)に比べて、弱い存在です。しっかりとした根があるわけでなく、遠くに胞子を飛ばすこともできないからです。ではなぜ、苔は道端の端の小さな世界を独占状態にすることができたのでしょうか。
それは、他の植物が育つことができない環境下でも苔は生きるからです。先ほど、苔は弱い存在と言いましたが、撤回します。見た目よりも数倍たくましい存在です。種類にもよりますが、日陰でも成長することができますし、水が少量でも生き残ることができます。
他の植物とライバル関係になるのはなく、自分の活躍できる場を見つけるのです。いいポジションにいるのですね。
戦略②ライバルの苔とタッグを組む
よくよく見ないとわかりませんが、苔は一種類だけではなく、複種類一緒になっていることが多いです。苔は苔でしょ。って思っているあなたは苔をじっくり見てみてください。
トゲトゲした苔、横に広がってる苔、丸みのある苔などなど、小さいエリアでも単一の種類だけでいるのは、あまり多くありません。自然環境はシビアな世界です。いつでも苔にとって都合のいい状態ではありません。しかし、苔の一つ一つの特徴や得意分野で全体を強化することができるのです。水を保つことが得意な苔と日にあまり当たらなくても大丈夫な苔を合わせいるのです。
苔同士だってライバルではありますが、協力し合って生存力を高めています。
戦略③効率的な供給システムを完備
コケ植物は根から水を吸うと思っていませんか。実は、苔は葉の表面すべてから水を得ています。
よく湿気があるところに苔があるイメージはありませんか。水がないとどの生物も生きていくことはできませんが、湿気がありすぎても植物は生きていけません。苔は葉全体で水を吸うこともできますが、水を抜くことも得意なのです。湿気があるところでは自らを乾燥させ、乾燥していところでは水を取りこぼさないようにしているのです。
コケにできない苔の生存戦略
苔は自身が活躍できる場所を知り、時にはライバルとも手を組み、自身のスキルをコントロールすることで生き延びてきたんですね。
意外とたくましい存在であることも知れたのではないでしょうか。実は私、苔テラリウムが趣味なので、いろいろと苔を育てています。サボテンさえ枯らしてしまった私でも苔は育ってくれるので、とても勇気づけられる存在になっています。最初の画像は私がはじめて作ったテラリウムだったりします。
この記事を読んで、苔の存在に気づいてくれる人がいるといいなと思います。
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